春が来て暖かくなり、サイクリングシーズンが始まりましたね。
冬の間にしまっていたロードバイクを出してきて、乗ってみようという方も増えてくるとおもいます。
しかし、そのまま乗り出すのはちょっと待ってください。
安全のためにも、ロードバイク本来の性能を発揮するためにも、乗車前に一通りは点検することを強くおすすめします。
自分で整備をすることに自信がない方、自分でやってみたけどいまいち調子よく走らないといった場合は、プロショップに見てもらうと良いでしょう。
もくじ
簡単な点検方法
ロードバイクを軽く持ち上げ、落としてみます。
正常であれば”ドン”というような音ですが、”ガタガタ”というような音が出る場合はクイックリリースが緩んでいたり、ベアリングにガタがでたりしています。
詳細な点検方法
ハンドル
前ブレーキを握り、車体を前後に揺すってヘッドにガタが無いか確認します。
落車でハンドルの左右角度がずれることはよくあります。
前のハブ軸とハンドルが並行になっているかも確認します。
ヘッドのガタについて詳しくはこちら
タイヤ
タイヤはゴム製品なので、使っていなくても劣化します。
タイヤは唯一地面と接している大事な部品なので、タイヤの状態はこまめにチェックしたいですね。
ひび割れ、ゴムの硬化、摩耗が見られる場合は早めの交換をおすすめします。
交換方法についてはこちら
また、引き続き使う場合でも、後輪のほうが摩耗が早いので、前後タイヤをローテーションすると長く使用できます。
チェーン
チェーンの伸びは盲点になりやすいです。
チェーンチェッカーで伸びを測定し、11速の場合は0.75%、10速以下の場合は1%伸びているのであれば早めに交換をおすすめします。
チェーン交換をサボっていると、スプロケットやクランクギアの摩耗を早め、余計な出費につながります。
チェーンの洗浄、オイルの塗布についてはこちらで詳しく解説しています。
ブレーキ
ブレーキまわりの点検は、
・ブレーキシューが摩耗していないか
・ブレーキレバーの引きは軽く、手を離すと気持ちよく戻るか
・リムとブレーキシューの隙間は左右均等か
・ブレーキワイヤーは錆びたりほつれたりしていないか
を点検します。
ダメな部品は交換しますが、ブレーキ周りの整備ミスは事故に直結するので、整備に自信がない場合はプロショップにお願いしましょう。
変速
全段スムーズに変速するか確認します。変速レバーの引きが重かったり、リターンが気持ちよく戻らない場合は、ワイヤーや変速レバーの構造体に異常があるかもしれません。
ワイヤーが錆びたりほつれたりしていないかも確認します。
11sのSTIレバーの、ブラケットカバーをめくったこの部分のワイヤーがとてもほつれやすいです。
スムーズな変速が出来ない場合は、最初に疑うべき場所です。
ホイール
ホイールを回してみて、リムとブレーキとの隙間を観察します。
ホイールに振れがある場合は、振れ取りが必要です。
また、フレームを一方の手、リムをもう一方の手で持ち、左右にゆすってみると、ハブにガタがあるかどうかがわかります。
ボルトのゆるみ
各ボルトの緩みを点検します。
カーボンパーツは締めすぎるとクラックが入るので、トルクレンチで確認しながら締めます。
まとめ
ロードバイクは整備の状態が悪いと性能が大きく低下します。
快適な走行の為にも、安全のためにもロードバイクの整備状態は万全にしておきましょう。
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