ロードバイクのハンドルについては何か意識していますか?


完成車で買ってそのまま何も気にしていないという方も多いのではないでしょうか。


ハンドルは人間と触れ合っている3つのパーツの内の一つで、乗り心地や力の入り具合を左右する重要な部分になります。


この記事ではロードバイクのハンドルについて詳しく解説していきます。

ハンドル幅について

適正なハンドル幅は、肩幅と同じくらいが良いとされています。


それでは適正な幅よりも狭いハンドルを選んだ場合と広いハンドルを選んだ場合ではどのような影響があるでしょうか

肩幅よりも狭い場合

ハンドル幅が肩幅よりも狭い場合、メリットとしては前面投影面積が小さくなるのでエアロ効果が良くなります。


また、ダンシングなどでハンドルを左右に振るときの動きがクイックになります。


デメリットとしては胸が縮こまる格好になるので呼吸がしにくくなり、苦しくなりがちです。

レースやスプリントを重視する場合はハンドル幅が狭いものを選ぶと良いですね。

肩幅よりも広い場合

ハンドル幅が肩幅よりも広い場合、メリットは胸が開くことで呼吸がしやすく、ロングライドで楽に走れます。

デメリットは前面投影面積が大きくなるので、空気抵抗が大きくなり高速巡航には向きません。

ハンドル幅の表記方法には、「芯~芯」と「外~外」の2種類があるので、注意が必要です。
芯~芯が400mmの場合、外~外は420mmとなります。

しかし、完成車では大きいフレームも小さいフレームも400mmが付いているものがあるので、完成車を買ったらハンドルサイズを確認してみるのをおすすめします。

自分の肩幅と、重視したい走り方でハンドル幅を選んでみて下さい。

ハンドルの高さの目安

サドルとハンドルに大きく落差が付いているとプロっぽくてかっこいいですが、ライダーの身長によって、サドルとの落差には目安があります。


身長150cmの人は落差0cm
身長155cmの人は落差1cm
身長160cmの人は落差2cm
身長165cmの人は落差4cm
身長170cmの人は落差6cm
身長175cmの人は落差8cm
身長180cmの人は落差10cm
このくらいが目安になります。

この数値に、
・股関節の柔らかい人はプラス補正(落差を大きく)、硬い人はマイナス補正(落差を小さく)
・レース用セッティングならプラス補正、ロングライドならマイナス補正
・腕の長い方はプラス補正、腕が短い方はマイナス補正(女性の方は腕が短い傾向にあります)
を入れていきます。

調整しては乗ってみて、また調整しての繰り返しでベストな位置を探っていきます。

バーテープについて

バーテープはひと昔前までは上まで全部巻くのが当たり前でしたが、最近ではブラケットよりちょっと先までしか巻かないのがトレンドです。


これは軽量化とエアロ効果のために、このような巻き方が流行っているようです。


ハンドルの上部分が平べったい形状のエアロハンドルであれば、理にかなっていますね。


また、バーテープ1セットで2回分巻けるので、経済的です。


裏技としてバーテープを巻く前にマスキングテープを先に巻いておくと、剥がした時にハンドルバーにノリが残らず掃除が楽になります。

ロードバイクハンドル交換時の注意点

ハンドルのセッティングは適当に行うと、乗り心地が悪くなるばかりか事故につながる危険性もありますので、慎重に行ってください。


詳しく解説していきます。

ハンドルの角度

写真のようにハンドルの下部分(通称下ハン)が地面と水平、もしくはやや前上がりにします。


ブラケットの位置はSTIレバーのブレーキ部分を地面と垂直にします。

左右のブラケットを同じ高さに

左右のブラケットの位置を同じにするのは意外と難しいです。


自転車の前に立って、ものさしなどをSTIレバーに合わせ、水平をとると合わせやすいです。

クランプ部分の締め付けトルク

フルカーボンハンドルの場合、指定の締め付けトルクがあり、それを超えて締め付けるとカーボンにクラックが入ってしまいます。

また、下の写真のように上下で同じ隙間で締め付けしないと、やはりクラックの原因となりますので注意してください。

まとめ

今回はロードバイクのハンドルについて解説しました。


自分にあったハンドルを使うことで、走りやすさや力の入り具合が変わります。


色々試してみてくださいね。