前に投稿していた記事を間違って消してしまったので再投稿です。内容は変わりません。
以下本文
前回の記事でも少し触れましたが、ホイールの総スポーク数には決まりがあります。
16H・・・完組ホイールの前輪に広く使用されます。ほぼラジアル組のみ。
20H・・・手組ホイールの前輪に広く使用されます。20Hからタンジェント組ができます。
21H・・・2:1組みホイールの後輪。3本で1セット×7反復
24H・・・手組ホイールの後輪に広く使用されます。
28H・・・廉価なスポーツバイクに最初からついているホイールに多い。その他手組ホイールなど
32H・・・手組ホイールなど
36H・・・手組ホイールなど。古いホイールに多い。
一部例外もありますが、ほとんどのホイールのスポーク総数は上記のパターンになります。
スポーク総数によって可能な組み本数は決まっていて、20Hで6本組とか、24Hで8本組をやると問題が出ます。それはなぜでしょうか?
こちら、ハブを横から見た図です。
20Hのハブを考えた場合、片側で10H、上半分が5Hです。
上半分の中、つまり4本組なら問題ありませんが
6本組にすると半分を割って下側にはみ出ます。
するとどうなるかというと
このように隣のスポークの頭に被り、上から押さえつけるような恰好になります。
この状態で使用し、スポークに荷重がかかると隣のスポークの頭に接触している部分から折れます。
つまり半分から下にはみ出して組むことは出来ません。
余談になりますが8本組を考えてみます。
こんな感じでしょうか?
隣のスポークとの干渉はありませんが、ハブ胴と干渉しそうです。
そうでなかったとしてもスポークが長くなり、その分重量も重くなります。
しかもスポークの角度は4本組とほぼ変わらないので、やるメリットはありませんね。
という訳で、ハブを横から見て半分から上にある穴数の範囲内でしか組めません。
その他の穴数のハブではどうでしょうか?
まずは24Hで考えてみましょう。
ハブの上半分は6Hです。つまり6本組まで。
28Hも上半分は7Hなので6本組まで。
32Hは上半分が8Hなので8本組まで。
36Hも上半分が9Hなので8本組まで。
となります。
え?28Hは上半分が7Hがあるなら7本組、36Hは上半分が9Hあるから9本組をすればいい?
それは出来ません。偶数本でないと組めないのです。お手元のホイールをよく見れば分かると思うので、詳しく解説はしません。
まとめ
というわけで、ホイールのスポーク総数と組み本数の関係について解説しました。
ホイールの話はまだまだ続きます。
次回はスポークの間引きについて解説します。