前回の記事の続きです。
もくじ
ホイールの〇本組みとは?
ロードバイクのホイールをパッと見るとランダムにスポークが組まれているようにも見えるかもしれませんが、きちんと規則性をもっています。
スポークはハブの内側から外側に向かって通しているものと、外側から内側に向かって通しているものが交互にあります。
前者をアウトベンドスポーク(アウト側がベンドしている)、後者をインベンドスポーク(イン側がベンドしている)と呼びます。(公式名称ではなく勝手に呼んでいるだけです)
アウトベンドスポークとインベンドスポークが2本で1ペア、左右4本で1セットとなります。
この画像で青線で1ペア、赤線で1ペア、青赤で1セットになります。
このセットが繰り返しでホイールは構成されています。
これが5セットだと20本、6セットだと24本、7セットだと28本、8セットだと32本、9セットだと36本など、ぱっと見でスポーク総数を数えるのにも役立ちます。
組み本数の数え方
このペアのスポークがハブ穴4つ目とペアなのが4本組(2クロス)
6つ目とペアなのが6本組(3クロス)
になります。
このように交差しないものはラジアル組(0本組、ノンクロス)といいます。
ちなみにスポーク総数20本未満のホイールはラジアル組み一択。
36本より多いホイールは、ほぼ存在しません。
組み本数を変えると何が変わるのか
ここからが大事です。
スポークテンションが同じ場合、
このように組み本数を多くすると、スポークがリムを引っ張る力が弱くなります。
言い換えると、スポークがリムを引っ張る力を同じにすると、必要なスポークテンションは逆順になりますね。
もともと後輪のフリー側はテンションが高く、反フリー側はテンションが低いので、理想を言えば、フリー側をラジアル組み、反フリー側を8本組で組めば、左右差が最も是正されます。
しかし、この組み方はある事情から実現できません。
詳しくは次の記事こちらで解説します。
現実的には、スポーク本数24~32本ホイールではフリー側4本組、反フリー側6本組にします。
このような感じです。
36本ホイールではフリー側4本組または6本組、反フリー側8本組にしますが、最近ではロードバイク用ホイールで36本というのは、ほとんど見かけなくなってきています。
まとめ
ホイールの組み本数とスポークテンションについて解説しました。
ちょっとディープな内容になってきましたが、いかがでしたか?分かりにくかったら詳しく解説してほしい所をコメントお願いします。
ホイールについての解説はまだまだ続きます。
次回はイソパルスについて解説します。