ついにこの記事を書く時が来てしまいました。機械式フロントディレイラーの調整方法は、世代別でやり方やコツが違い、記事を分かりやすくまとめるのが面倒難しく、なかなか出来ずに居ました。

が、ネタが無くなってきたこの手のロードバイクハウツーブログであれば、フロントディレイラーの調整方法は避けては通れませんね。という事で調整方法の解説いってみましょう。

シマノコンポーネントの世代について

デュラエースに限って言えば、第7世代の7900シリーズは10速、第8世代の9000シリーズは11速、第9世代のR9100シリーズも11速です。

最近登場した第10世代のR9200は電動シフトしかないので、今回は除外します。

シマノは、フラグシップモデルであるデュラエースに最新技術を投入し、その技術を段々と下位グレードのコンポーネントに反映していくので、下位グレードコンポーネントの最新モデルは1世代や2世代前の設計だったりします。

以下に世代別のコンポーネントを表にしました。最新モデルは赤色で示しています。

第7世代第8世代第9世代第10世代
DURAACE79009000R9100R9200
ULTEGRA67006800R8000R8100
10557005800R7000
TIAGRA(10速)46004700
SORA(9速)3500R3000
CLARIS(8速)2400R2000
TOURNEY(7速)A070

余談ですが最新モデルでもティアグラ以下のブレーキ設計は第7世代(デュアルピボット)のままです。

全世代共通事項

ここからやっとフロントディレイラーの調整方法の解説に移れます。

高さは、クランクギアとフロントディレイラーの羽根の隙間が1~3mmとします。

2mmのアーレンキーがこのように

通るか通らないかくらいの隙間に調節すればOKです。

クランクギアの歯は、高い所と低い所があるので、高い所で見ます。

羽根の角度は、クランクギアとフロントディレイラーのアウタープレートが平行になるようにします。

アーレンキーをクランクギアにあてがって、このように

クランクを動かせば、平行であるかを確認できます。

インナーギアの調整は、リアを1速に、フロントをインナーギアに入れた時、チェーンとフロントディレイラーのインナープレートの隙間が0~0.5mmになるようにLネジで調整します。

アウターギアの調整は、リアをトップに、フロントをアウターギア入れた時、チェーンとフロントディレイラーのアウタープレートとの隙間が0~0.5mmになるようにHネジで調整します。

第7世代以前のフロントディレイラー

この形が第7世代です。

最もシンプルで、ワイヤーの張りだけ気を付けていれば、上記の調整でほぼ終わりです。

第8世代のフロントディレイラー

この世代からサポートボルトが導入されました。(バンド式を除く)

フロントディレイラー本体の固定をする時は、後端が若干内向きになるように固定をして、サポートボルトを押して平行に合わせます。

サポートボルトがフレームに当たる場合はその部分にバックプレートを必ず張り付けます。特にカーボンフレームの場合、サポートボルトをフレームに当てると穴が開くことがあります。

ケーブル固定位置のコンバーターという物があり、フレーム形状によって、コンバーターをONにするかOFFにするかを判別するための工具があります。

9000デュラエースのみ、TL-FD90

それ以外はTL-FD68です。

このコンバーターを正しい向きにしないと、いくら調整をしても正常に変速しません。

サポートボルト、コンバーターのON/OFFが正しく調整できたら、インナーの調整、アウターの調整を行って完了です。

第9世代のフロントディレイラー

めんどくさいコンバーターも無くなり、インストール手順もがらりと変わりました。

サポートボルトまでは第8世代と同様です。

まず、Lネジでアウタープレートとクランクギアの面を揃えます。

次にワイヤーを固定します。下写真の赤丸部分が離れないように注意して固定してください。

次に、シフターを操作してアウターギアのトリム操作位置にします。

トリム位置の時に、ここの白い線がぴったり合うように張り調整ボルトまたはケーブルアジャスタで調整をします。

次にアウターの調整をして、最後にインナ-の調整をします。

変速調整が終わったらワイヤーをくるりと回してリンクカバーに通し、ワイヤー固定ボルトの上に嵌めます。

まとめ

というわけでフロントディレイラーの調整方法を解説しました。

世代を追うごとに調節方法が複雑化し、これまでのノウハウも通用しなくなりました。自転車整備歴が長い人でも混乱します。

実際、第9世代のフロントディレイラーで、まともな調整がなされている個体は、私の体感で半分以下だと思います。特にサポートボルト!お前だよお前!

この記事を参考にご自身で挑戦してみても良いですが、自信がなければプロショップに見てもらってください。

ショップの選び方も、最新ロードバイクを沢山扱っている所が良いと思います。