以前の記事でコンポーネントの進化とスプロケット段数について触れましたが、スプロケットの段数とホイールの互換性について混乱している方が多いように思うので、この記事で解説していきたいと思います。
フリーボディの長さについて
フリーボディは大きく分類して2種類で、10速用と11速用に分けられます。
10速フリーボディは、スプロケットのローギアが当たる所から端までの寸法が35mmで、対応するスプロケットの段数は、8,9,10速です。
11速フリーボディは、スプロケットのローギアが当たる所から端までの寸法が36.85mmで、対応するスプロケットの段数は、8,9,10,11,12速です。
(後述する例外を除いて)10速フリーボディに11、12速のスプロケットは入れられません。段数が多い分、スプロケットが厚いので当然ですね。
スペーサーについて
ここからが混乱ポイントなのですが、11速フリーボディに8,9速スプロケットを入れる場合は、1.85mmスペーサーを入れ、10速スプロケットを入れる場合は、1.85mmと1mmスペーサーの2枚を入れる必要があります。
で、10速フリーボディに10速スプロケットを入れる場合は1mmスペーサーが必要で、8,9速スプロケットを入れる場合はスペーサーが要りません。
この1mmスペーサーは10速スプロケットを買うと付いてくるもので、1.85mmスペーサーは11速ホイールを買うと付いてくるものと思えば混乱しにくいかもしれません。
あと、絶滅危惧種なのであまり見かけないのですが、10速専用フリーボディというものも存在し、10速スプロケットがスペーサー無しで入り、8,9速スプロケットはそもそも入らない。というものもあります。
11速フリーボディに11,12速スプロケットはスペーサー無しでそのまま入ります。
最新のデュラエースホイールなどは12速専用フリーボディになっており、それには11速以下の全てのスプロケットが入りません。(最新ホイールを使いたかったらコンポーネントすべてを12速化してね。という意思を感じます)
例外として、10速フリーボディに入れられる11速スプロケットの、CS-HG800-11とCS-HG700-11というものもありますが、なぜか11-34tしかありません。これの11-28tとかあればかなり売れていると思うのですが。
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これを11速フリーボディに入れる場合は1.85mmスペーサーが必要です。本末顛倒
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