ホイールの話、前回からの続きです。
手組ホイールを組む際にどのようなパーツを選定するのかも、良いホイールを組む為のノウハウの一つになります。
もくじ
良いハブとは?
ハブに求める性能は、
1位:できるだけフランジ幅が広く(横剛性が高くなる)
2位:ハイローフランジで(左右差是正)
3位:回転が軽いものです
優先順位は上記の通りで、逆転したハブはあまり良いハブとは言えません。
GOKISOのハブは③の回転性能は世界一ですが、①のフランジ幅が狭くて横剛性が出せません。
TTなど、坦々と漕ぐようなバイクであれば横剛性はあまり重要ではありませんが、スプリントを掛けたり、ヒルクライムレースに使用する場合は横剛性が大事になってきます。
フランジ幅を広げたくても、フリー側はスプロケットが付くため広くするのはほぼ不可能なので、反フリー側を広げるしかありません。
おちょこについて詳しくはこちらで解説しています。
反フリー側が広くなるという事はスポークテンションの左右差が大きくなるので、その是正の為にハイローフランジであることも重要です。
シマノハブはフリー側のフランジ径45mm、反フリー側フランジ径44mmと微妙にハイローではあるものの、欲を言えば50mm/38mmのように大きくハイローであったほうが良いですね。
あと、9000デュラエースには24hがありますが(販売終了かも?)、アルテグラ以下には32h、36hしか無く、時代錯誤と言わざるを得ません。ティアグラ(FH-RS400)に28hハブがあるけど回転性能がク〇
シマノハブにフロント20hリア24hがあれば積極的に使うのですが、今のところ32hでロングライド用の柔らかめホイールを組む時にしか使い道がないのが現状です。
一応フォローしておきますが、シマノハブは耐久性と耐水性に優れ、アルテグラや105であれば値段も安くて良いと思います。
おすすめハブ3選
ここまで加味したうえで私が手組ホイールを組む時に使うハブを紹介します。
TNI エボリューションライト
ノヴァテックF482SB
この2つはOEM品です。
フランジ幅は十分広く、ハイロー具合は49mm/41mmとやや控え目、ベアリングの回転性能も十分です。耐久性も悪くはありません。
ICAN Powerway R13
こちらもフランジ幅は十分に広く、ハイロー具合が50mm/38mmと大きいのでバランス良し、ベアリングの回転性能はかなり良いです。
ただし、ベアリング径が小さいので耐久性は低いようです。
が、値段が安いのでベアリングがダメになったら打ち換えるか、ハブごと交換してしまえばOKですね。
次回はリムについて解説します