ジオメトリ表とは

ロードバイクのカタログには必ずフレームジオメトリ表というのがあり、フレームの各寸法や角度が記載されています。

フレームスケルトンと言ったりもします。

ジオメトリとは、ロードバイクの乗り味や特性が分かる寸法なのですが、数字の羅列を見ても何のこっちゃ分からない、どこの数値を参考にすればいいのか分からない、という方も多いと思います。

この記事では、ロードバイク購入時に参考にしていただきたいフレームジオメトリについて解説します。(半分は私の備忘録でもあります)

フレームジオメトリからひも解く乗り味というのは、加速重視と伸び重視の二つに分けられ、この二つはトレードオフ(こちらを立てればあちらが立たず)の関係にあります。

~軽く脱線~

最近のロードバイクは伸び重視の物が多いのですが、これは加速重視のセッティングに比べて、ロングライド向きで乗り心地が良く感じるというメリットもあるからだと思います。(憶測)

しかし、フレームジオメトリは基本的に加速重視のセッティングを選んで、伸びが欲しければディープホイールを履かせるなどして調節した方が良いと思うのです。

逆に伸び重視のフレームをパーツ交換で加速重視のセッティングに調整するのは難しいです。

~脱線おわり~

ジオメトリ表で確認するべき寸法

①ホリゾンタル換算トップチューブ長

トップチューブ長はフレームサイズを決める大事な要素です。

トップチューブが後方に行くにつれて下がるスローピングフレームが登場して久しいですが、スローピングフレームはフレームサイズを知るのにシートチューブ長が参考になりません。ですので、ホリゾンタル換算のトップチューブ長が大事になります。

メーカーによって多少前後しますが、目安として

ホリゾンタル換算トップチューブ長適正身長
510mm160cm前後
520mm165cm前後
530mm170cm前後
540mm175cm前後
550mm180cm前後
560mm185cm前後

このくらいになります。

②シートチューブアングル

シートチューブアングルとは、シートチューブが地面と水平な線から何度角度がついているかです。

角度が寝ている方が伸び重視、角度が立っている方が加速重視です。

適正なシートチューブアングルは73~75度の範囲で、なるべく立っていた方が良いです。

③ヘッドチューブアングル

ヘッドチューブアングルとは、ヘッドチューブが地面と水平な線から何度角度がついているかです。

角度が寝ているとハンドリングが緩慢に、角度が立っているとハンドリングが機敏になります。

適正なヘッドチューブアングルは70~73度の範囲で、なるべく立っていた方が良いです。

小さいフレームでは、ハンドルを近づけるために角度が寝ている場合がありますが、70度よりも寝ているものはハンドリングが緩慢すぎるので避けた方が良いでしょう。

④チェーンステイ長

チェーンステイの長さです。BBの中心からリアハブ軸までの長さをいいます。

長い方が伸び重視、短い方が加速重視です。目安としては405mmで、なるべく短い方が良いです。

最近では太いタイヤがトレンドなので、フレームとのクリアランスを確保するために、チェーンステイが長いものが多いですが、長いと加速が鈍くなります。

必要になるのは実際のチェーンステイ長なのですが、なぜか地面と水平の値をチェーンステイ長として出しているメーカーがあります。

その場合は、BBドロップの数値を使って三平方の定理で実際のチェーンステイ長を求めましょう。

⑤BBドロップ(BBハイトまたはハンガー下がり)

前後の車軸に水平に線を引き、その線からBBの中心がどれぐらい下に下がっているかです。

BBドロップの数値が小さい(浅い)ものが加速重視、数値が大きい(深い)のが伸び重視で、目安としては70mmです。

チェーンステイ長が長くなってしまったのの辻褄合わせに68mmや66mmなど、BBドロップが浅いフレームが多いのですが、ここはしっかり70mm下げてあるものが良いです。

BBドロップが浅いとバイク全体の重心が上がり、特にダウンヒルで不安定になります。

まとめ

フレームジオメトリについて解説しました。

ここで紹介した寸法以外にも、スタックハイトやスローピングトップチューブ長など関係ない寸法まで記載していたりしますが、重要なのはこの記事で取り上げた5項目です。

全ての条件を満たすフレームはなかなか見つけにくいかもしれませんが、目安から大きく逸脱したものは選ばない方が良いでしょう。

また、フレームサイズに迷ったら小さ目を選ぶと良い、という通説がありますが、実はこれは間違いです。こちらで詳しく説明しています。