お客様からTREKのチェックポイントAL4というグラベルロードをお預かりして、全体的なメンテナンスをしました。

ホイールエンド幅が変?

中古で購入されたそうですが、ホイールがフルクラムのレーシング700DBというものにカスタムされています。

スルーアクスルなので、本来エンド幅は142mmなのですが、このホイールはエンド幅が139mmくらいしかありません。つまり3mmガバガバの状態です。

で、そのままスルーアクスルを締め込むと、ブレーキローターとフレームのブレーキをマウントする部分が接触してしまいます。

現状はワッシャーを2枚噛ませてあるのですが、スルーアクスルの脱着が非常にめんどくさいので、寸法がジャストのスペーサーを入れたいのですが、そう都合のいいスペーサーなどありません。

というわけで旋盤のある工場などにスペーサーを作ってもらうようにご案内しました。

ブレーキオイル交換

ブレーキの感触が悪かったので、ブレーキオイルの交換を行います。

シリンジを繋いで新しいオイルを入れると・・・

なんとブレーキオイルがめちゃくちゃ劣化して、黒ずんだ謎の液体が出てきました。

割と新し目の年式のバイクなのに、ここまで劣化したオイルが出てくるとは驚きです。酷使しまくっていたのでしょうか?

ちなみに新しいオイルはこのように鮮やかなピンク色をしています。

チェーン交換。チェーンの伸びについて

チェーンにチェッカーを当ててみたら0.75%伸びていたので交換しました。

チェーンの新旧を並べると、同じコマ数でもこのくらい差があります。

チェーンチェッカーを持っていなくても、簡易的に伸びを点検する方法があります。

このようにチェーンをアウターギアにかけ、指でつまんで引っ張ったときに、ほとんど浮かなければOK

このように浮いて、向こう側が見えてしまう場合は、伸びているので交換が必要になります。

チェーンが伸びているのに、そのまま使い続けていると、クランクギアやスプロケットの摩耗を早めてしまいます。

チェーン交換をケチると、クランクギアとスプロケットまで交換するハメになって逆に高く付くので、早め早めに交換するのをおすすめします。

メンテナンススタンドの付け方

それから、全体的な点検調整もします。

変速調整をするためにメンテナンススタンド

をつけたいのですが、スルーアクスル用のメンテナンススタンドを持っておりません。

なので、右側の穴にその辺にあった六角を突っ込んで

こうすれば、普通のクイックリリース用のメンテナンススタンドでも付けられます。

あと、シフトワイヤーがほつれていたので交換しました。(写真撮り忘れ)

まとめ

というわけで、TREKのグラベルロードの整備日誌でした。

このように他店購入の自転車でも修理メンテナンスいたしますので、ご要望の方は一番上のバナーからチャリ学工房HPへアクセスして下さい。