前の記事でロードバイクのフレームサイズに迷ったら小さめを選ぶと良いのは間違いだと軽く触れましたが、それについて詳しく解説していきます。

適正サイズが重要。小さめがいいとは限らない。

まずはなぜそのように、ロードバイクのフレームサイズに迷ったら小さめを選ぶと良いという通説になったのでしょうか。

理由①小さめのフレームサイズであれば、ステムを長いものに変更し、シートポストを上げれば対応できるけど、大きめのフレームサイズだと、ステムを短いものに変更し、シートポストも下げる事になってしまう。

理由②見た目にもカッコ悪いし、特にステムが短くなりすぎるとハンドリングが過敏になり、乗りにくくなる。

というのが理由でした。

これは、初心者の方が最初に選ぶフレームであれば、間違いではありません。

こちら↓初心者の方のポジションです。

この写真は若干下り勾配ですが、それでもはっきりわかるくらいに上体が起きていて、ハンドル位置が高く、手前に来ています。

一方こちらはプロのポジションです。

背骨は地面と平行に近く、ハンドル位置は低く、遠いセッティングです。

このように上達するにしたがって、ハンドルのセッティングは、低く遠くなっていくものです。

最初に小さいフレームに長めのステムで丁度いいと思っていても、上達するにしたがって更に長いステムやハンドルに交換するとなると、ハンドリングが鈍重になったり、バランスも悪くなってしまいます。

弱虫ペダルの御堂筋くんのロードバイクみたいになりますね。

さらにハンドルが前方に行き過ぎると、重心が前寄りになることで、腕や手に負担がかかって疲れやすくなったり、ダウンヒルが不安定になったり、急ブレーキで後輪が浮くなどの弊害もあります。

以上のことから、ロードバイクのフレームサイズを選ぶときは、適正なサイズを選ぶことが重要です。

追記:

フレームサイズが小さいとハンドルが低くできるからいいんだという通説も見ますが、それもいかがなものかと思います。

アップライトなロングライド用フレームは除いて、一般的なジオメトリのフレームで、ステムを下向きにし、コラムスペーサーを全廃しても足りず、さらに下げたいという人はどれだけいるでしょうか?

腕が極端に長いとか、それこそロードレースで飯を食っているような方でないかぎり、そんなにハンドルを下げなければいけないなんてことはないと思います。

フレームの設計をしている人も、ある程度上下に調節できる余裕をもって設計しています。それを逸脱してもっと下げたいというのは、何かが変だと言わざるを得ません。

ロードバイクのフレームサイズの選び方

とはいえカタログ記載の適正身長が、フレームサイズSだと160~170cm、Mだと170~180cmで、身長170cmの自分ならどっちがいいの?となるかもしれません。

私がおすすめするのは、初心者の方が1台目に買うロードバイクであればSサイズ、2台目以降に買うロードバイクまたは一生の相棒にするつもりで買うならMサイズが良いでしょう。

間違っても在庫処分品で安くなっていたからとかいう理由で、適正身長に合わないフレームを買ってはいけません。

まとめ

プロショップにてフィッティングをきっちり行ったうえで購入できれば一番良いのですが、金銭的にもそうはいかない方も数多くいらっしゃると思います。

そのような方は当記事を参考にしてフレームサイズを選んでいただけると幸いです。