前回の記事更新日からかなり日数が開いてしまい申し訳ありません。

お客様よりオーダーいただき、WH-RS171のハブをそのままに、リムとスポークを交換、組みなおししました。

お客様の要望としては、元のホイールより軽くして、ロングライド用に脚に優しい感じで、組み方はおまかせとの事です。

リムはTNIのAL22W、スポークはDTSWISSのコンペティションにします。

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TNIのAL22Wは、リムブレーキ用 or ディスクブレーキ用 × オフセットあり or オフセットなしの全4パターンあります。

その中でもディスクブレーキ用でオフセットなしが一番軽量で、メーカー公称445g(実測446g/449g)です。

おちょこ組(こちら)をする場合、オフセットありの方が固くはなりますが、組み方の工夫だけで十分左右差の是正ができますので、オフセットなしのリムで軽さを優先しました。

まずは後輪。

組み替え前はスポーク14番ストレート、28Hで左右とも4本組でした。

ニップルを緩めようと思ったら、

DSのニップルからスポークが飛び出しています。

NDSのスポークは適正な長さです。

左右1本ずつ残してニップルをすべて外し、リムから出してみました。この2本は他のニップルを緩める際、一切触っていません

おちょこ組であるにも関わらず、左右とも同じ長さのスポークを使っているんですね。

スポークのネジ山は長めに切られているので締め代は十分あるものの、これで大丈夫なんですか・・・シマノさん・・・

気を取り直して組み替えていきます。

スポークはDTSWISSのコンペティション(14-15バテッド。14番ストレートと比較して約85%の軽さ)でDS4本組、NDS6本組にします。

ディスクブレーキの後輪はJISで組みます。(詳しくはこちら)これをヨンロク組みするので、スポークは左落としです。

もちろん左右のスポーク長さは適正に合わせてます。

ニップルも真鍮からアルミに変更し、計算上ですが56gから18.6gの軽量化になります。

ロングライド用にやわらかめとのオーダーだったので、最初は800Nmで組みましたが、踏んだ時にカキカキ音が鳴るので1000Nmに増し締めしました。

今回は結線していませんし、リムとしては1200Nm以上かけても大丈夫なリムなので、もっともっと固くすることはできます。

前輪。

左にディスクブレーキが付くので、後輪とは逆におちょこがあります。

右が6本組、左が4本組です。

逆イタリアンのロクヨン組なので、スポークは右落としです。

組本数による左右差の是正効果で、ほぼ同じテンションになりました。

というわけで完成です。急いで組んだので、完成後に重量を量る暇がありませんでしたが、外周部であるリムが軽くなったので、乗って軽いホイールになったと思います。