最近よくありがちな中華カーボンホイールの60mmハイトのものを買いました。
20Hのヨンゼロ組です。
これを、ハブとリムはそのままにスポークを組み替えるだけで、剛性感や乗り心地はどれくらい変わるのかを実験してみました。
私は体重が50kgくらいの軽量級で、なおかつ最近プライベートが忙しく、全然乗れていなかったので脚もよわよわです。
こんな状態の私に剛性感なんか分かるのでしょうか。
もくじ
組みなおし前のインプレ。
踏み出しの剛性感などはよくわかりません。しかし、ある程度スピードが出た状態では踏んでも踏んでも伸びません。
ヒルクライムでも、踏んでも踏んでも何やらねちっこさを感じる気持ちよくないホイールです。
安物の中華ホイールなんてこんなもんだよね、と言われてしまえばそうだと思ってしまいます。
スポーク組み替え
ここから組み替えていきます。
元のスポークは14番(2.0mm)のものを圧延したエアロスポークで、DS(ドライブサイド)は4本組、NDS(ノンドライブサイド)はラジアル組です。
以前の記事で解説しましたが、これは左右のテンション差が最も大きくなる組み方です。
NDSのスポークにテンションがほとんどかかっていないので、ほぼ仕事をしておらず、ホイールの形を維持するために支えているだけといった感じです。
これを、いかに反フリー側のスポークにテンションを掛け、仕事をさせるかが腕の見せ所です。
いったん全てバラし、DTSWISSのコンペティション(2.0-1.8バテッド)で、左右とも4本組にして、NDSを結線しました。
NDSをCX-RAYで組もうかとも思いましたが、片側10本で激軽スポークはちょっと不安だったので、左右ともコンペティションにしました。あとCX-RAYは高い
20Hなので6本組したくてもできません。(詳しくはこちら)24Hだったら確実に6本組していました。
スポークの重さは、反フリーが長くなった分よりバテッドスポークで軽くなった分の恩恵が大きかったので、20本で127gから116gと、若干の軽量化。まあ、これは割とどうでもいいです。
エアロスポークから丸スポークへ変更した事によるエアロ性能の低下はどのくらい影響があるでしょうか。
組み直し後インプレ
最初の踏み出しで、あれっ?と思うくらいは漕ぎだしが軽くなりました。でも、まだ気のせいかもしれません。
しっかり違いを感じとれたのは平地巡航時です。緩い上りで速度が低下してきたときに、速度を回復させる為に強く踏むと、組み替え前は引きずるような重さを感じていましたが、組み替え後は明らかに反応が良くなり、踏んだ分素直に反応してくれるようになりました。
また、高速域の伸びも良くなった気がします。後輪のスポークのエアロ性能はあまり大事な要素ではないようです。
ヒルクライムでのねちっこさもかなり改善されました。まあ、60mmハイトのディープリムなので、そもそも上りは苦手ですが。
まとめ
というわけで、スポーク組みなおしだけでどのくらい変わるかインプレでした。
やる前は、全然違いが分からなかったらどうしようと思っていましたが、きちんと違いが体感できて良かったです。
全員が全員、違いを体感できるかと言われれば、体感できない方もいるかもしれませんが、多分ほとんどの方は体感できると思います。
なんならブラインドテストをしてみたいくらいです。
まぁ、いずれそんな時も来るかもしれませんね。しらんけど。
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