前回の記事では電動自転車を買う前のお話でしたが、今回は買ってからのお話です。
電動自転車の値段は普通のママチャリの何倍もするので、出来るだけ長く乗りたいですよね。
当記事では電動自転車を長持ちさせる方法を解説します。
また、買う時に店員から取り扱い方法について教えてもらったけども忘れてしまった方、ネット通販で買ったからそもそも取り扱い方法が分からない方の為にも、取り扱い上の注意点も解説します。
もくじ
バッテリーの取り扱いについて
ひと昔前はニッケル水素バッテリーというものがあり、リフレッシュ充電が必要だったのですが、最近のものは全てリチウムイオンバッテリーになり、取り扱いが簡単になりました。
リチウムイオンバッテリーは、充電残量が0%または100%に近いほど負担が大きくなり、50%付近が一番負担が少なく長持ちする特性があります。
普段使っている時はあまり気にしなくていいのですが、冬場など長期間乗らない時期がある場合は、充電残量50%くらいにして、部屋の中で保管してください。(極端な暑さ寒さにも弱い為)
また、使わなくても自然に少しずつ放電するので、使用再開前には必ず充電してからご使用下さい。
車体を長持ちさせる方法
電動自転車に限らず、一般的な自転車にも言えることです。
なるべく雨にさらさない
多少の雨降りで使う分には問題ないのですが、駐輪場に屋根が無く、ずっと雨ざらしの状態だと、回転部分に必要なグリスが洗い流され、ガタがくるのが早まります。
また全体的に錆びも発生しやすくなります。
屋根付きの駐輪場を探すか、どうしても無い場合は自転車カバーを掛けておくだけでも長持ちします。
こちらのサイクルカバーは、横にファスナーが付いていてバッテリーを取り出しやすい、電動自転車向けの設計になっています。
なるべく直射日光に当てない、室外機の前に置かない
タイヤのひび割れ、劣化は紫外線によって促進されます。
駐輪場に直射日光が当たる場合は、直射日光が当たらないように工夫するか、どうしても駄目な場合は、やはり自転車カバーを掛けてください。
また、エアコンの室外機から発生するオゾンもタイヤの劣化を促進させます。
なるべく室外機からは離して置いた方が良いでしょう。
ちなみに車のタイヤも同様なので、室外機の前にスタッドレスタイヤを保管している方、注意したほうがいいですよ。
電動自転車の取り扱い注意点
ケンケン乗りをしない
ご年配の方に多いのですが、自転車の乗り方で、片足でペダルに乗り、自転車を傾けながらもう片足で地面を蹴って、勢いを付けてから自転車にまたがるケンケン乗りは、電動自転車では大変危険です。
ケンケンしている時に少しでもペダルを回すとアシストが働いて、自転車が前に飛び出します。
ですので、電動自転車に乗る時は、サドルにまたがってからペダルを踏みこんで走り始めて下さい。
走りながら電源を入れない
電源ボタンは必ず乗る前に押してください。
ペダルに脚を載せた状態や、走っている時など、ペダルに力がかかっている時に電源を入れるとモーターに多大な負荷がかかり、故障に繋がります。
アシスト力の切り替えボタンや表示切替ボタンなどは走りながら操作しても問題ありません。
ヤマハの電動自転車を購入する方へ
ヤマハの電動自転車には1年間の製品保証と3年間の盗難保険が付いてきます。
ところが、これは製品保証登録が必要で、保証書についてくる専用ハガキに記入して投函するか、インターネットで登録をしないと適用されません。
また、盗難保険適用にも条件があって、購入時に付いてくるメインキーおよび予備キー2本の計3本が過不足なく(スペアキーを作ったらNG)揃っている必要があります。
ヤマハの電動自転車を購入されたお客様には、以上の事と使用上の注意と製品保証登録をしてくださいね、といった内容の読み合わせをして、お客様のサインを戴いた控えをお店が保管するものですが、これをしない不誠実な店が多いので、ヤマハの電動自転車を購入される方はご注意下さい。
パナソニック・ブリヂストンにも製品保証や盗難保険がありますが、読み合わせはありません。
初期なじみと半年に1回の点検について
初期なじみといって、使い始めてから最初の2か月くらいで部品同士のなじみが出ます。
ブレーキワイヤーが少し伸びたり、チェーンが少し伸びたりするので、そういった初期なじみを調整して初めて、本来の性能が発揮されます。
ですので、販売店で最初の2か月で1度点検調整をしてもらい、その後は半年に1度点検調整をしてもらって下さい。
まとめ
というわけで電動自転車を長持ちさせる方法と取り扱いの注意点を解説しました。
高い買い物なので、分からないことがあったら販売店にどんどん質問してくださいね。
私に答えられる範囲であれば、この記事にコメントいただければ返信します。