当店のX（旧Twitter）を見て、わざわざ遠方からお越し頂き、フレーム組のご依頼をいただきました。ありがとうございます。

変わった組み合わせなので色々つっこみたい所はあるかもしれませんが、全てお客様のご希望なのでDisらないで下さい。少なくとも危険な箇所はありません。

お預かりした状態がこちら

前輪は後日もってくるそうなので現時点ではありません。

こちらをピストバイクに組んでいきます。

まず気になったのが後輪です。ほかのショップで組んでもらったそうなのですが、

テンションがダルダルです。自転車安全整備士試験では、スポークテンション400N・ｍ以下で失格なのですが、このホイールは1本も400Ｎ・ｍ以上のスポークがありません。

（交点に挟んである茶色い紙はおしゃれだそうです。）

センターもズレています。ちょっと分かりにくいですが、ハブの端面とセンターゲージの間に白い壁が映っているのが分かるでしょうか。

スポークテンションの増し締めとセンター出しをしました。

このように高い精度でセンターを見れるセンターゲージはこれだけです。↓

あと、チューブレスタイヤなのですが、空気抜けが異常に早いそうです。ホイールを組んでもらったショップ曰く、リムとタイヤの相性が悪いからどうしても抜けてしまうそうですが本当でしょうか。

どこから漏れているか確認するために石鹸水をかけてみたところ・・・

ありました。ここですね。

シーラント入りだそうなので、空気を高圧に入れて該当部分を下にして放置してみます。

はい。見事ふさがりました。チャンチャン。

次です。ブレーキはＶブレーキを使用したいそうで、Ｖブレーキを引けるドロップ用ブレーキレバーをお客様がお持ち込みです。よく分かってらっしゃる。

ブレーキは左が前、右のみ補助ブレーキを入れてほしいとの事です。

クランクはＧＲＸです。リアコグが厚歯なので、厚歯チェーンを使用せざるを得ません。

すると、チェーンがアウターギアに干渉する為、アウターギアは取り外しました。

アウターギアにかけようとするとチェーンラインが斜めになるので掛けられません。

エキセントリックハブ↓

なので、ロードエンドでもチェーンの張り調整ができます。

その他各部調整をして完成です。前輪は当店にあった調整用のものなので除きます。