自転車屋さんで、ベアリングにガタがあるから分解または交換しましょうと言われたことはありますでしょうか。

ガタがあったらそりゃダメだろうけど、自転車屋に修理を頼むと高額になりがちなので、修理を後回しにする方は多く、また軽視されがちでもあります。

ところが、ベアリングのガタは、ほんのわずかでも見逃してはいけないんです。

自転車に使用されるベアリングは、大きく3つあります。

ヘッドベアリング、BBベアリング、ハブベアリングです。

「リアディレイラーのプーリーとかブレーキとかにも使われるよ!」というのは言われなくても分かっています。今回は、ベアリングのガタがテーマなので、大きな負荷がかかる所を取り上げて解説します。

ベアリングの種類

自転車に使われるベアリングは大きく2種類に分けられます。カップアンドコーンとシールドベアリングです。

カップアンドコーンはこのように

球受け、ベアリング、球押しがあり、球当たりの強さを自由に調整することができます。

メンテナンスが容易で、(状態が良好であれば)耐久性の高いベアリングです。

シールドベアリングは、このように

一体型のベアリングで、球当たり調整などはありません。

普通はシールがされていますが、中にはシールにごくわずかな隙間があり、インナーレースに接触していないものや、そもそもシールがないものがありますが、そちらはオープンベアリングと呼ばれます。

ベアリングがサビたりガタがでたら、本体ごと交換になります。

回転の軽さは、オープン>シールド>カップアンドコーンとなり、耐久性はその逆になります。

ベアリングにガタがあると何がダメなのか

本題です。

分かりやすいようにハブベアリングを例にします。

ガタがない状態であれば、すべてのベアリングに均等に力がかかり、均等に転がります。

ところが、わずかでもガタがあると、下側のベアリングおよびレースに荷重が集中し、上側のベアリングは仕事をしないことになるので、偏摩耗を起こし、どんどんガタが大きくなります。

また、荷重が局所的に集中するので、回転抵抗も大きくなります。

手で持って空転させた場合は、少しガタがあるくらいが一番回転が軽くなるのですが、荷重がかかるとそうはならないんですね。

※画像は特に関係ありません。

ヘッドベアリングの場合、乗車状態であれば、フロントフォークが前方に動く力がかかりますが、ブレーキング時にはフロントフォークが後方に動く力がかかります。

ですので、わずかでもガタがあるとブレーキングの度に前後にゆすられ、ベアリングに多大な負荷がかかり、ダメージを負ってしまいます。

BBベアリングの場合、最近のスポーツバイクはほぼ全てシールドベアリングですが、一般車(いわゆるママチャリ)はカップアンドコーンです。

カップアンドコーン式BBで立ち漕ぎやケンケン乗りを繰り返すと、BBに過大な負荷がかかり、ガタが発生しやすいと言われています。

ベアリングにガタがあるかの点検方法

一番簡単なのは、車体を軽く持ち上げ、落としてみることです。

ガタがあると、落とした時に車体からガタガタと音がでますので、どこから音がでているかを探していくことになります。

異音の種類については過去に記事にしていました。こちらからどうぞ

詳しく点検するには、次のようにします。

ハブベアリングのガタ点検

フロントの場合はフォークを、リアの場合はチェーンステーを左手に持ち、右手でタイヤかリムを掴んで左右にゆすって、ガタがあるか確認します。

BBベアリングのガタ点検

シートチューブまたはダウンチューブを左手に持ち、クランクを右手で持って、左右にゆすってガタがあるか確認します。

ヘッドベアリングのガタ点検

ハンドルを左右どちらか90°曲げて、前ブレーキをかけ、車体を前後にゆすります。

この時フォークとフレームの境目に手を添えるとガタを検知しやすくなります。

以上の点検でガタがある場合、玉当たり調整やベアリングの交換を行います。

自分でやるのが不安な場合は、プロショップに頼んでください。